2024年 05月 18日
アート&サイエンス映像作品『ニュートリノ』6月30日 上映会・アーティストトーク
アート&サイエンス映像作品『ニュートリノ』上映会・アーティストトーク
Hannie van den Bergh and Jan vanden Berg監督作品
ニュートリノは、私たちに自然界や未知なるものを突きつける詩人である
内容:上映会・アーティストトーク
日時:2024年6月30日(日)19:00開始(18:30開場)
会場:千葉大学墨田サテライトキャンパス4F
入場料:無料
スーパーカミオカンデは、ニュートリノ観測を行い素粒子・宇宙の謎の解明を目指す実験装置である。岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1000mに位置する。
両監督が2004年にスーパーカミオカンデがある茂住に訪れたのは、ハニー・ヴァン・デン・ベルクが、短期間に運営していた墨田区内の民間プロジェクトで「向島アーティスト・イン・レジデンス」(嘉藤笑子主宰)に滞在中のことだった。そのときから、スーパーカミオカンデとは、特別な関係を築き、その後、2018年夏に施設のタンク清掃と改修工事を行うことになり、8年に一度の機会に内部の撮影を独占的に行ったのが本格的な撮影となった。
『ニュートリノ』は、ヤン・ヴァン・デン・ベルク(演出家、パフォーミング・アーティスト)による周辺集落の取材や住民の聞き込みなどを重ねた旅情的な映像でもある。スーパーカミオカンデというノーベル受賞による高名な国際宇宙素粒子研究所が、日本の寒村過疎地域に開設されたことによって住民の戸惑いや歓喜が見て取れる。世界中の物理学者たちと暮らす村人たちのようすがアーティストならではの軽妙なタッチで描かれている。「幽霊」と言われている謎の存在を追いかける人間の探求心と素朴な村人たちの生活が混成しながら描かれていくヒューマン・ドキュメンタリーでもある。
タイトル:ニュートリノ
脚本・監督:Hannie vanden Bergh and Jan van den Berg
音楽:Jacq Palinckx
撮影: Claire Pijman, Sander Snoep
音響:Jeffrey Jousan
車両:Tamara Vuurmans
編集:Katarian Türler
制作: serious Film
配給: Windmill Films
TV局:KRO-NCRV
制作年:2019 77分
〈ヤン・ヴァン・デン・ブルグ>


ヴィジュアル・アーティスト/ワークショップ・デザイナーのハニー・ヴァン・デン・ベルグと劇作家/演出家/パフォーミング・アーティストのヤン・ヴァン・デン・ベルグは、アートとサイエンスの境界領域におけるアート・プロジェクトを共同で長年にわたり制作してきた。このふたりのアーティストは、それぞれの領域でクリエイティブな活動を行い、展覧会、ワークショップ、演劇などで実績を積んできたが、複数のドキュメンタリー制作を共同制作している。その特徴的な作品として受賞歴のあるドキュメンタリー作品『HIGGS - into the heart of imagination』(2012年)、『NanoTubes』(2016年)と題された一連のビデオポートレート、そして最近の劇場公演『Oase』(オアシス、2016年)と『OerknalVariaties』(ビッグバン・ヴァリエーション、2018年)が挙げられる。
主催:すみだ向島EXPO実行委員会 KAB Library and Residency
後援:オランダ王国大使館、NPO法人向島学会
協力:千葉大学墨田デザイン・リサーチ・インスティチュート、、八島花文化財団
[問い合わせ先]
KAB Libraryand Residency
〒131-0046東京都墨田区京島2-24-1
Email: KABlibresidency@gmail.com (KAB)
URL: https://kab-air.com/





